総務省、SIMロック解除の推進などを盛り込んだ「モバイル創生プラン」を公表

2014年11月1日 21:45

印刷

記事提供元:スラド

総務省は10月31日、SIMロックの解除やMVNOの普及促進、モバイル通信の高速化、新たなモバイルサービスの創出を盛り込んだ「モバイル創生プラン」を公表した(報道資料モバイル創生プラン: PDF)。

主な目的としては、SIMロック解除の推進や継続利用割引プランの運用改善、MVNOの普及促進などを通じた通信費の軽減、4Gサービスを2016年ごろに商用化することによる超高速通信の実現、事業者への規制見直しなどにより新たなモバイルサービスを実現しやすくすることなどが挙げられている。

SIMロック解除に関しては、「SIMロック解除に関するガイドライン」の改正案(PDF)が発表されており、11月1日から12月1日まで意見募集を行う。改正案では2015年5月以降に発売される端末について、原則としてすべての機種のSIMロック解除に応じることを事業者側に義務付け、迅速かつ容易な方法により無料でSIMロック解除を行うことを求めている。また、SIMロック解除した端末に関する問い合わせ窓口を明確にすることや、SIMロック以外の機能制限についても解除できるようにすることなどが適当であるとしている。

現在はドコモがiPhoneを除く2011年4月以降に発売された機種の多くで、ソフトバンクが数機種でSIMロック解除サービスを実施しているが、解除にはいずれも3,000円(税別)の手数料がかかっている。ドコモが3年間でSIMロック解除した端末は20万台程度で、主な要望としては海外のSIMカードを利用したいというものだったという話もあった。SIMロックを解除した他社の端末ではパケット定額サービスの上限額が異なることもある。今後、SIMロックを解除した端末は使いやすくなっていくのだろうか。 スラッシュドットのコメントを読む | モバイルセクション | モバイル | 日本 | 政府 | 携帯通信

 関連ストーリー:
複数の通信事業者を切り替え可能なApple SIM、AT&Tを選択すると切り替え不可に 2014年10月26日
総務省、NTTに対し固定回線と携帯電話のセット割り引きを許容。SIMロック解除も義務化へ 2014年10月09日
総務省が「携帯電話料金の規制強化」を検討している? 2014年09月30日
米国でSIMロック解除が合法化される 2014年08月05日
ドコモ、音声通話定額プランの効果で純増数が大幅改善 2014年07月26日
携帯電話のSIMロック、原則解除へ 2014年06月30日
ドコモ、iPhoneではSIMロック解除サービスを提供せず 2013年09月14日
日本通信の無線ルータ新モデルにSIMロックがかかっていたことが判明、出荷停止に 2013年06月14日
カナダで携帯電話に対する「縛り期間」やSIMロックなどに対する規制が発表される 2013年06月05日
AT&T、契約の終了したiPhoneのSIMロック解除サービスを開始 2012年04月09日
SoftBank 008Z、ドコモのスマートフォン定額対象に 2011年09月03日
ソフトバンク、SIM ロック解除機能を搭載したスマートフォンを発売 2011年08月22日
イー・モバイル、今後発売するすべての端末をSIMロックフリーに 2011年05月17日
ドコモ、SIMロック解除の詳細とmicroSIMカードの提供を発表 2011年03月12日
NTT ドコモ、夏モデルすべてをSIMロックフリーに 2011年02月21日
総務省、SIMロック解除に関するガイドラインを公表 2010年07月01日
総務省が SIM ロック解除のガイドラインを発表 2010年05月28日
総務省、SIMロック解除を検討 2010年03月31日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事