【木村隆のマーケット&銘柄観察】日立国際電気は導体製造装置の受注が好調、再増額に含み

2014年10月28日 13:05

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 日立国際電気 <6756> に好業績買いの波が押しよせ、5月17日の1695円高値にチャレンジの様相を強めてきた。好決算発表を契機にアナリスト筋のレーティング引き上げ、目標価格増額の動きが相次ぎ、アナリストの評価も高まっている。今2015年3月期の増額修正もなお増額含みで、評価機運はなお高まる方向が予想される。

 9月中間決算は営業利益が前年同期比3.2倍の57億円と、7月29日に公表した会社計画の40億円を大きく上回った。つれて通期の営業利益も従来見通しの150億円を上回る160億円に修正した。ただ、前期に比べれば5%減益というのがネックだが、これも解消に向かう。

 同社は移動体通信用のインフラシステム、放送局向けのデータの送受信システムやカメラ、金融関連向けの情報システムのほか、半導体製造装置なども手がける。半導体製造装置では、シリコンウェーハ上での成膜などに用いられるバッチプロセス装置が主力。

 韓国のDRAMメーカーや台湾のファウンドリの設備投資も回復。半導体門の受注が第1四半期の139億円から第2四半期は166億円に増加しており、受注の回復が顕著になっている。

 それにも関わらず下期の計画だけ見ると、従来予想より減額となっている。第1四半期決算時には上期40億円に対し下期110億円の通期で150億円を見込んでいた。しかし、今回は上期57億円に対し下期は103億円の見通しだ。足元の受注は堅調に推移しており、今後悪化するリスクは小さい。

 このため、今期の営業利益は183億円と前期の169億円を上回る可能性が強くなってきた。今期増額の積み残しがあり、増額買いの動きがなお継続の可能性が強い。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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