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女性ホルモンが環境に与える影響は小さくない
記事提供元:スラド
taraiok 曰く、 日本では「ピル」などと呼ばれている経口避妊薬には、女性ホルモンであるエストロゲンが含まれている。このエストロゲンが河川などに放出された場合、特定の魚類が絶滅寸前になるなど、生態系に大きな影響があるという研究結果が発表された(CTVNews、Slashdot)。
この研究では、fathead minnowという魚に対するエストロゲンの影響が調査されている。これによると、雄のfathead minnowはエストロゲンに晒されると、卵黄タンパク質を生成し卵を生み始める。つまり、雄の魚が雌になってしまうそうだ。この結果、実験設備の魚の数は1%以下になってしまったという。
エストロゲンは経口避妊薬に含まれるほか女性の尿にも含まれ、下水処理方法によってはエストロゲンが含まれた排水が環境に排出される可能性があるとのことで、カナダにある排水処理施設の改善を求めているという。
日本でも、2004年に下水処理水に含まれる女性の尿が魚「メス化」の主因という話題があった。
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