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サムスン電子、7~9月期の営業利益が59.7%減
韓国のサムスン電子の低迷が止まらない。7日、サムスン電子は2014年7~9月期の連結決算(暫定集計)を発表。それによれば、営業利益が前年同期比59.7%ダウンの4兆1000億ウォン(約4200億円)であったことがわかった。こうして営業利益が4兆ウォンにまで下がるのは約3年ぶりのことで、スマートフォン(多機能携帯電話)部門の不振が影響したものとみられている。
サムスン電子はこれで、4四半期連続での減益となる。また今回の営業利益4兆1000億ウォンという結果は、四半期の営業利益としては11年度第2四半期以来の低い水準だ。これまでサムスン電子の営業利益の多くを担っていたスマートフォン事業が、中国企業の台頭により苦戦を強いられることとなり、さらにはサムスン電子の「お家芸」ともいえる大型画面のスマートフォンにおいても、米アップルの新商品「iPhone6」に人気を奪われる形となっている。
しかし半導体部門においては、営業利益は2兆ウォン以上を確保したとみられ、四半期営業利益が3兆ウォンにまで落ち込むという事態は避けられた。こうした状況により、人気を博したサムスン電子のスマートフォン端末「ギャラクシー」の効果は過去のものとなり、10年前の「半導体メーカーとしてのサムスン電子」に逆戻りしたとの見方が強くなされている。そして繁忙期である第4四半期の見通しについても、サムスン電子は慎重な見通しを示していて、先行きについては不透明であるとしている。
米アップルの新iPhone販売、また中国メーカーの低価格端末の多数投入などの状況を考えると、ここからサムスン電子がスマートフォン市場において復活を遂げるのは、容易ではないだろう。数年前であれば、サムスン電子がスマートフォン市場においてこのような状況に陥るとは、なかなか想像することはできなかった。栄枯盛衰は世の常であるとしても、ここまで急激なケースは珍しい。今後サムスン電子がスマートフォン市場において再浮上するためには、「ギャラクシー」に代わるなにか有効な武器を持つことが必要となるだろう。(編集担当:滝川幸平)
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