自動運転車を試験するための無人実験都市

2014年10月10日 09:35

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 自動運転による高速道路の走行はすでに実用化されているが、さまざまな車や歩行者の行き交う市街地での自動運転には課題が多い。米ミシガン運輸省と13の企業は、この市街地走行の問題を解決するため、アナーバー校の北キャンパス近く、32エーカー(約13万平方メートル)の敷地に自動運転車のための無人の街「ミシガンモビリティ・トランスフォーメーション・センター(MTC)」を構築しているという(MIT TechnologyReviewCBS DetroitSlashdot)。

 この街には650万ドルの費用が投入され、複雑な交差点、紛らわしい車線区分線、建設工事中の道路といった自動車センサーの性能を計測するための設備が用意される。さらに道路に飛び出す機械的な歩行者なども用意され、運転アルゴリズムや安全装置が間違いを犯さないかどうかを検証するという。

 2007年にDARPAによる自動運転実験に参加したMITのJohn Leonard教授は、この街について素晴らしいアイデアだとし、自動運転者の性能を検証するためには、繰り返しテストを行い、統計的にデータを収集できるする必要があるとしている。UMトランスレーション・リサーチのPeter Sweatman氏は、「(計画が終了する2021年までの)8年の期間で完全に運転手のいらない乗り物が安全かつ有効で、商業的にも成立することを実証したい」としている(MIT TechnologyReviewMichigan News)。

 スラッシュドットのコメントを読む | テクノロジー | 交通

 関連ストーリー:
Googleの自動運転車は制限速度を時速16kmまでオーバーできる 2014年08月21日
自動車の運転支援機能を使い、高速運転中にドライバーが運転席を離れる動画 2014年08月08日
FBI、自動運転車が犯罪目的に利用される可能性があると懸念 2014年07月19日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事