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火傷治療用の人口移植皮膚を作る3Dプリンタ
記事提供元:スラド
danceman 曰く、 トロント大学の学生らが、火傷治療用の人工移植皮膚をすばやく作ることのできる3Dバイオプリンター「PrintAlive Bioprinter」を開発したとのこと(IBTimes、Slashdot)。
このPrintAliveは、患者のケラチノサイトおよび線維芽細胞を使って人工皮膚を3Dプリントできるそうだ。皮膚細胞を培養して皮膚シートを作るのに比べ、より速く人工皮膚を作れることができ、さらに必要な皮膚細胞も格段に少なくて済むのだという。
プリンタのカートリッジは皮膚の表皮と真皮層それぞれに必要な細胞で満たされた2つの「チャンネル」に分かれており、されぞれの細胞に必要な液体と共に収められている。プリンタから噴出されると液体はゲル化し、両層は同時に重なった状態でプリントアウトされるという。
重症火傷の場合、表皮から真皮にかけて深刻な損傷を負うことになるが、患部への移植用に皮膚細胞を培養すると通常少なくとも2週間もかかってしまう。両層は完全に異なる細胞から作られており、また異なる構造を持っているため、損傷した箇所の皮膚を自然再生させることは極めて難しい。しかも、傷口を迅速に閉じることができなければ火傷患者が命を落とすこともあり得るという。
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