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遺伝子操作された人間約30人、来年には18歳に
maia 曰く、 不妊治療の一種で、細胞質移植(Cytoplasmic transfer)という技術がある。遺伝子が操作されることが確認されたために現在実験が禁止されているが、その前に30人ほどの子供がこの技術によって産まれたという。この子供たちのその後は不明だが、来年には高校を卒業する年に達するといい、この実験に参加したニュージャージー州Saint Barnabas Medical Centreの生殖医療科学研究所(IRMS)が、今年になって少なくとも17人の子供たちの追跡を始めたそうだ(英Independent、TechCrunch)。
細胞質移植は、ドナーの卵子から健康なミトコンドリアを含む細胞質をレシピエントの卵子に注入するものらしい(同時に顕微授精を行う)。最初の出産例が1997年に報告されたが、核は変わらないものの、ミトコンドリアDNAの混在が確認され(2001年に報告)、遺伝子操作だとして問題となった(京野アートクリニック高輪のコラム)。
なお、ドナー卵子の核を取り除き、レシピエントの卵子の核を注入する核移植法には将来性があるという話もある。禁じられてもいないらしいが、臨床応用は行われていないようだ。
TechCrunchでは、
このティーンエージャーたちは、操作された遺伝物質を次の世代に渡す可能性がある。したがって、今後この方法で合法的に作られる人間がいないとしても、すでにわれわれは、生物的に操作された遺伝物質を、潜在的に未来人口の大きな部分に影響を与える人々に導入したことになる。
と述べられている。
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