米シアトル市、食べ残しの食品などを多く含むごみに罰金

2014年9月28日 16:39

印刷

記事提供元:スラド

米ワシントン州のシアトル市議会では22日、食べ残した食品など堆肥化可能な素材を多く含むごみを出した個人や団体に罰金を科す条例を可決したそうだ(The Seattle Timesの記事ロイターの記事本家/.)。

現在、シアトル市でごみ収集などのサービスを担当するSeattle Public Utilities(SPU)の規則では家庭でのコンポスト容器の使用を推奨しているが、使用を義務付けてはおらず、企業に間しては規則自体がないという。新しい規則ではごみ収集担当者がごみの内容を一通り確認し、10パーセント以上の堆肥化可能なごみが含まれている場合はコンピューターに登録。一戸建て住宅の場合は、次回のゴミ収集費に1ドルの罰金が加算される。集合住宅や企業の場合は2回目まで警告のみとなり、3回目には50ドルの罰金が科されることになる。ごみの内容確認は1月1日から開始されるが、当面は規則違反の通知のみが行われ、罰金が科せられるのは7月1日以降とのこと。

なお、新しい規則は収入を増やすためのものではなく、ごみの分別を進めるためのものだという。市では9年前にリサイクル可能な物品をごみとして出すことを禁じているが、これまでにSPUが集めた罰金は2,000ドルに満たない。そのため、新規則により集められることになる罰金もそれほど多くはないと予想されている。一方、堆肥の生産量は年34,500トンの増加が見込まれるとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | 地球 | サイエンス | アメリカ合衆国 | 政府

 関連ストーリー:
米シアトル市、最低賃金を時給15ドルに引き上げへ 2014年06月04日
Amazonの成長によりシアトルの男性はデートに苦労する? 2014年05月19日
米シアトル市内の独立系書店のお得意様はAmazon従業員 2014年04月15日
京都市、ゴミ処理施設プラントを完成させられなかった住友重機に対し契約解除を通告 2013年10月09日
ゴミ不足に悩むオスロ 2013年05月06日
米シアトル内の図書館、憲法上の理由からポルノ動画を見る男性に注意せず 2012年02月07日
マドリードに「ゴミ」ホテルがオープン 2011年01月25日
一般ゴミをバイオ燃料に変えるプラントにゴーサイン 2010年11月22日
米クリーブランド市、ごみ出し頻度をチェックする「ハイテクごみ箱」を導入 2010年08月24日
北京市、ごみ埋め立て地の悪臭対策として強力なデオドラント剤散布機を配備 2010年04月01日
「パンダのふんによる生ゴミの減量に関する研究」により、北里大学の田口氏らがイグ・ノーベル賞を受賞 2009年10月05日
ネットワーク対応ごみ箱登場 2001年07月01日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事