【木村隆の相場展望】アベノミクス相場第2幕がスタート、再び成長戦略に焦点

2014年9月27日 22:06

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(9月22~26日)

  今週は上下に忙しい週となった。9月25日は米国株高に円安を好感、3日ぶりに年初来高値を更新したが、9月26日は米国株264ドル安を受け売り物で始まる流れとなった。しかし、寄り後から押し目買いが流入、結局144円安の1万6229円で引けた。

  配当落ち分約90円を勘案すると、実質50円程度の下げ幅となり、先高観を背景に下値には押し目買いが目につく動きとなった。そして、圧巻は9月26日のナイトセッション。1万6350円と9月26日の高値1万6374円に肉薄してきた。結局米国株264ドル安は、日本株には少しの影響も及ばない、日本株独自の強さを見せつけた。

  9月第3週の投資主体別売買状況では外国人が2816億円と3週連続の買い越しとなった。裁定取引も前週比9112万株の大幅増の24億4752万株に達した。24日、26日にはETFの買いも入っている。需給面でも良好な状態なっており、来週も堅調な動きが想定される。

  1日に日銀短観が発表されるが7~9月期のGDPも苦戦が継続する見通し。9月29日に臨時国会が召集されることで、再び安倍首相の成長戦略が焦点になりそう。個別ではファナック(6954)の上方修正がインパクトを与えるだろう。押し目待ちに押し目無しの格言を思い出したい。(株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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