これまでより約7倍大きなDNA折り紙の製造に成功

2014年9月25日 10:19

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 DNAの鎖を折り曲げて二次元または三次元のナノ構造体作り出す「DNA折り紙」。このナノ構造体は小さな分子コンピュータや薬物送達媒体といったナノデバイスの製造手法として期待されている。これまでの手法で製造できる物体は、数十ナノメートル立法の造物に限られていた。しかし、新たな技術では、数百ナノメートル立法という従来の7倍大きなDNA折り紙構造を作り出すことに成功したという(Chemical & Engineering NewsACS本家/.)。

 足場となる一本鎖DNAを作る技術は、これまでM13バクテリオファージを使用して約7キロ塩基対というサイズが最長であったそうだ。新たな技術ではM13とλファージを組み合わせることにより、51キロ塩基対の長さのDNAの一本鎖を精製することに成功したという。また再利用可能なテンプレートにDNAステープルを合成することにより、製造コストを下げる技術も開発したとしている。

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