日本学術会議が大学の学科/学士名称について見直しを求める

2014年9月22日 16:54

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記事提供元:スラド

pongchang 曰く、 日本学術会議が大学が卒業時に与える学位「学士」の名称について、見直しを求める報告書「学士の学位に付記する専攻分野の名称の在り方について」(PDF)を公開している(読売新聞)。

 専攻分野の名称については1991年の制度改革によって自由化が行われ、その後専攻分野名は急激に増加し「一つの大学のみで利用されている独自の名称が6割近い」という状態になっているという。カタカナを多用したり、その名称から内容が分からない学科があることについては以前にも危惧されていた(J-CASTニュース)。

 留学生を受け入れる、卒業生を送り出す。その点で、「相手の理解を得られない」、標準化されていない称号があると、教育を受けた消費者である学生は多大な不利益を被るであろう。本文では英語の学位証書補足資料としてユネスコ・ECなどによるDIPLOMA SUPPLEMENTを挙げている。

 アジアから留学生を受け入れる点で、漢字表記で理解可能な学科・学部も必要なのではなかろうか。

 日本人にしても査証取得や就職などで卒業を証明する卒業証書を提示するとき、カタカナのキラキラネームでは英文の翻訳はともかく原本を見たとき怪しまれるかもしれない。

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