中国で小脳の無い女性が見つかる

2014年9月19日 09:25

印刷

記事提供元:スラド

Hamo73 曰く、 中国でめまいと吐き気を訴える女性を診察したところ、生まれつき小脳が無かったことが判明したという(GIZMODEBrain/Oxford Journal)。

 小脳には知覚と運動機能を統合する機能がある。障害があると平衡感覚が乱れ、精密な運動ができなくなったり真っ直ぐ歩けなくなったりする。小脳形成不全、小脳萎縮症など先天的に障害を持つ子どもも少なくないが、この女性のように小脳が完全に存在しない症状はごく少なく、報告されている症例は彼女を含めて9例しかないという。

 家族の話によると、彼女は4歳まで手助けなしに立つことができず、6歳まで明瞭に話すことができず、7歳まで手助けなしに歩くことができなかったとのこと。学校に通ったこともなく、現在までずっと真っ直ぐ歩くことができないそうだ。吐き気はここ1ヶ月ほどの症状である。

 驚くべきことに、彼女はこのような生活の中でも結婚し、娘を1人出産している。妊娠・出産には問題はなく、娘の脳にも異常は見られないそうだ。

 ただ残念ながら、今までの症例から考えて、彼女はそう長くは生きられないと見られる。

 スラッシュドットのコメントを読む | 医療 | 中国

 関連ストーリー:
慢性的な睡眠不足による脳へのダメージ、寝だめは効果なし? 2014年03月22日
一夜漬けの記憶が長持ちしない仕組みが解明される 2011年06月16日
「脳不足」が深刻な問題に 2009年01月13日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事