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九大など、結核細菌に対する免疫系を活性化するタンパク質を発見
結核菌の細胞壁構造とLAM(九州大学の発表資料より)[写真拡大]
九州大学の山崎晶教授らによる研究グループは、Dectin-2と呼ばれるタンパク質が、結核菌特有の成分を認識して、免疫系を活性化することを発見した。
結核は世界人口の3分の1が感染しており、特に日本は他の先進国と比べて罹患率が高い。さらに、これまで結核菌を体が認識して排除する分子メカニズムは明らかになっていなかった。
今回の研究では、Dectin-2遺伝子に注目して、ターゲットを認識すると蛍光を発する細胞を開発したところ、Dectin-2は結核菌を認識して細胞を活性化する受容体であることが分かった。さらに、研究グループは、LAMと呼ばれる水溶性の結核菌成分に反応していることも突き止めた。
今後は、結核だけでなく、様々な感染症やがんに対するワクチンの効果を高めることに繋がると期待されている。
なお、この内容は8月28日に「Immunity」オンライン版に掲載された。
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