4-6月の設備投資は前年同期比3%増、5期連続プラスも伸び率は鈍化=法人企業統計

2014年9月1日 14:53

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 財務省が1日発表した4-6月期の法人企業統計によると、金融・保険業を除く全産業の設備投資額は8兆5617億円で、前年同期比3.0%の増加となった。前年同月比プラスは5四半期連続である。ただ、1-3月期の前年同期比7.4%増に比べると伸び率は鈍化した。消費税増税前の駆け込み需要の反動で、情報通信や化学、生産用機械などで減少したのが響いた。

 設備投資のうち、製造業は前年同月比0.8%減少したものの、非製造業は、不動産、卸売業、小売業、サービス業などで増加し、非製造業全体で5.0%の増加となった。

 法人企業統計のうち、売上高と利益の動向(金融・保険業を除く)を見ると、売上高は315兆886億円で、前年同月比1.1%増加した。製造業では、食料品、石油・石炭、生産用機械などで減少したものの、電気機械、輸送用機械、鉄鋼などで増加した。製造業全体では0.2%増加した。非製造業では、卸売、小売、不動産などで減少したものの、建設、運輸、郵便、情報通信などで増加し、非製造業全体で1.5%増加した。

 経常利益は16兆3860億円で、前年同月比4.5%増加した。製造業で7.6%減少したものの、非製造業で12.1%増加した。製造業では、電気機械、情報通信機械、生産用機械などで増益となったが、輸送機械、化学、食料品などが減益となった。非製造業では、サービス業、電気業、情報通信業などが増益となった。

 今回の法人企業統計結果は、内閣府が8日に発表する4-6月期の国内総生産(GDP)改定値に反映される。(記事:南条 誠・記事一覧を見る

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