猿が撮影した写真の著作権をめぐり写真家がWikimedia財団を提訴

2014年8月12日 20:24

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記事提供元:スラド

take-ash 曰く、 以前、野生動植物写真家David Slater氏が「猿が撮影した写真の著作権は自分にある」として写真を掲載したニュースサイトに削除を求めるという話題があったが(猿が撮影した写真、著作権は誰に?)、このSlater氏がWikimedia Commonsからの写真削除をWikimedia財団に求めたところ、財団側はカメラのシャッターを押したのはスレーター氏本人ではなく、1匹のクロザルであり、該当の写真は『パブリックドメイン』であるとしてこれを拒否。そのため、裁判にて決着を付けることとなった(TelegraphGIGAZINEWIRED.jpNHKニュース

 Slater氏は、氏が多額のコストをかけて準備をしたおかげでこの写真は撮影できたと主張、無料でこれを使われることは収入源を脅かすことだと述べている。

 一方のWikimedia財団側はSlater氏に著作権が属することについて同意せず、また、人間以外が撮影した写真に対し自動的に著作権が与えられることはないと主張。今回の写真について著作権を保有する者は存在していないと述べている。

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