関連記事
テレビ朝日が動画募集サイトを開始、その利用規約が話題に
あるAnonymous Coward 曰く、 テレビ朝日が8月11日、動画募集サイト「みんながカメラマン」を公開した(テレ朝ニュース、そのキャッシュ)。一般から動画を集めて、その一部をテレビで紹介するという主旨のものだが、このサイトの利用規約が酷いと話題になっている。
利用規約では、「投稿者本人が撮影したものに限る」「虚偽や誹謗中傷を含むものなどは禁止」といった常識的なものに加え、
テレビ朝日は投稿データを、地域・期間・回数・利用目的・利用方法(放送、モバイルを含むインターネット配信、出版、ビデオグラム化、その他現存し、または将来開発されるあらゆる媒体による利用)・利用態様を問わず、自由に利用し、またテレビ朝日が指定する第三者に利用させることができるものとします。当該利用にかかる対価は無償とします。
という項目がある。つまり、投稿された動画はテレビ朝日がタダで利用できる、という話だ。ここまではまあ想像の範囲内だが、さらに
また投稿者は、投稿データの利用に関して第三者からテレビ朝日に何らかの異議・請求等があった場合、テレビ朝日からの要求に従い、投稿者の責任と費用において解決します。また、投稿データの利用が第三者の権利を侵害したとして、テレビ朝日が損害を被った場合は、これを賠償します。
という項目もある。つまり投稿した動画が原因で何らかの問題が発生したら、それを利用したテレビ朝日側の責任は一切無く、すべてその投稿者が責任を負うという話になっているのだ。
ちなみに、NHKも同様の「NHKスクープボックス」という投稿ページを用意しているが、こちらの利用規約では投稿したコンテンツをNHK側が無償で自由に利用できるとは記載されているものの、損害発生時の責任に関しては記載されていない。
そもそも、外部から投稿されたコンテンツであっても、編集や校閲などの手順が加わっている限りはメディアはそのコンテンツの発信に対して責任を負うべきで、人の手で確認しているにも関わらず責任を投稿者に転嫁するのはどうなのかと思うが……。
スラッシュドットのコメントを読む | YROセクション | テレビ | 著作権
関連ストーリー:
Twitter上の画像を無断転用したAFPなどに120万ドルの支払い命令 2013年11月27日
スクエニの会員制サービス、利用規約で「本サービスに対する不満を流布する行為」を禁止に 2013年01月13日
DeNAがIP電話アプリをリリース、早速利用規約に対しツッコミが入る 2012年10月23日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク