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【話題】為替見通しに一転、円高観測浮上
■円安でも改善しない貿易赤字、輸入代金減らしで円高が有効との見方
これからの為替は、「円安」ではなく、「円高」に向く可能性がある。こう話すのは元・東洋経済編集長で経済ジャーナリストの小倉正男氏だ。
小倉氏は、「政府は、これまで円安政策を採ってきたが、輸出が期待したほど伸びなかった。逆に、円安で輸入燃料代が増え、貿易収支はたいへんな赤字となっている。内閣支持率も一時、50%を割るなど、これからは家計に配慮した政策が求められるはず。これ以上、燃料費アップを電気代に乗せることは難しい。円高にしてLNG輸入代金を軽減させる円高政策への転換は十分に考えられるところ」という。
確かに、日本にとって、財政赤字と貿易赤字の双子の赤字を改善することは急務といえる。今年4月に消費税引上げで財政改善に一定の効果が見込めるだけに、次は、貿易赤字改善の順番ということだろう。円安でも貿易赤字が改善されないということで、輸入金額を減らすために円高ということは小倉氏が指摘する通り、予想されることではある。
マーケットでは、円安で潤ってきた輸出企業から内需型企業へ物色の主役が交代することを意味することになる。そうなれば、銘柄のポートフォリオを見直す必用が出てくる。 9月の内閣改造で、為替政策は、方向が見えてくるものとみられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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