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あなたは「押しが強すぎる」と思われている?自己評価と受け手側の評価に大きな差
あるAnonymous Coward 曰く、 押しが強すぎず、逆に弱すぎることもなく、丁度よい塩梅で意見や考えを主張するのはなかなか難しいが、この「主張の強さ」の加減についての自己評価は周囲が実際に受けている印象と異なることが多いという(ScienceDaily)。
この研究ではMBAコースの学生らを被験者とし、ライセンス取引などに関する疑似交渉を行い、疑似取引締結後に自身および相手の主張の加減について評価したとのこと。その結果「受け手が『押しが弱い』と感じた場合の57%は本人が『適正に自分の意見を主張している』もしくは『押しが強すぎる』と考えていた」とのことで、また「受け手が『押しが強い』と感じた場合の56%は本人が『適正に自分の意見を主張している』もしくは『押しが弱い』と考えていた」ということが明らかになった。
つまり、受け手側が感じる主張の強さを、その本人は半分以上の確率で正しく把握できていないということを意味しているという。
また、適正に意見を主張していると受け手側が感じている場合でも本人は「押しが強すぎる」と考えていることが多いということも分かったとのこと。このような場合は一見実害が無いように思えるが、「行き過ぎてしまった」と感じている側は(実際には壊れていない)関係を修復するために本来であれば必要のないカードを交渉に持ち込んでしまい、双方にとってよりよい交渉締結の妨げになる場合があるという。またこれは個人的な人間関係においても起きることがあり、事を荒立てず収めるために本意でないことに同意するということに繋がる可能性があるとのことだ。
最近ではニューヨークタイムズのジル・エイブラムソン編集主幹がその強引すぎる手腕が仇となり職を追われたが、よい塩梅で交渉や駆け引きを行うのは非常に難しいということもあるのだろう。
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