血液型性格診断、統計上も否定される

2014年7月22日 15:59

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 いまだ日本で広く信じられている血液型性格診断について、日米1万人以上の意識調査データを統計的に集計した結果、血液型による性格に違いがないことを改めて確認する結果が出された(読売新聞)。

 この意識調査は元々2004~2005年にかけて、経済学分野の研究チームが日米の1万人以上を対象に行ったもの。生活上の様々な好き嫌いなどを尋ねた調査だったが、回答者の血液型が記載されていたことから、血液型により回答に違いがあるかの解析も行われたそうだ。その結果、計68項目のうち3項目については血液型により僅かな差が見られたが、それ以外に関連性を示すデータはなく、血液型と性格に関連性がないことが明確に示されたという。

 血液型性格診断に対しては、近年では否定する見方が多く出されているにも拘らず、採用試験で血液型による判別が行われるなどいまだ偏見の要因となっている。研究成果はこうした迷信を払拭できるだろうか?

 スラッシュドットのコメントを読む | 統計 | 医療

 関連ストーリー:
血液型人間学研究家、「血液型での人の分類は差別」という意見に反発して提訴 2011年08月10日
赤血球を高効率でO型に変える酵素 2007年04月03日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事