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ヤフー:「知恵袋」の書き込みに対する削除依頼を拒否
【7月16日、さくらフィナンシャルニュース=大阪】
7月11日付けで報じていた「ヤフーが日本商工リサーチに損害賠償を請求される」と題した訴訟案件の詳細が、さくらフィナンシャルニュースの取材で判明した。
事件番号は平成26年(ワ)第4794号。
原告は、大阪市北区を拠点に信用調査業務を営む株式会社日本商工リサーチ(以下、商工リサーチ)で、ヤフー株式会社(東1:4689)を相手どり、200万円の損害賠償請求を起こした。
大阪地裁に提出された訴状によると、ヤフーが運営する電子掲示板「知恵袋」に、平成18年から25年にかけて、日本商工リサーチの企業としての信用度を下げる可能性のある書き込み(以下、「本件記述」)が3件なされた。
原告は平成26年3月に被告に本件記述の削除依頼を申請するが、被告は「検討する」とコメントするだけで、今も削除は行われないまま放置されている。
商工リサーチ側は本件記述が原因で契約を断られるなど損害を受けているとして、今回の訴訟に踏み切った。
株式会社サイバーエージェント(東マ:4751)が営むアメーバブログにも平成22年、商工リサーチは同様の書き込みをされている。
しかし、サイバーエージェント社に削除依頼を申請すると、削除されたというのだ。すなわち、商工リサーチとしては、同様の業務を営む他社が、同様の内容の書き込みを削除する申請を受諾したのに、ヤフーが削除依頼に応じないのは合理性に欠けるという論を展開したいわけだ。
2014年7月11日の第1回口頭弁論で、日本商工リサーチは上記のような訴えを陳述した。
これに対して、被告・ヤフーは、原告の請求をいずれもはねつけた。
ヤフー側は、次回期日の9月5日までに反論など弁論準備することを義務付けられている。
事件は第20民事部1係の担当で、裁判官は平野貴之氏(第58期)、書記官は西坂貴子氏。日本商工リサーチ側の弁護士は河原林昌樹氏、ヤフー側の弁護士は本山正人氏、平野竜広氏がつとめている。
被告の答弁内容がまだ提示されていないため、本件についての記事は、原告の訴状のみに依拠せざるを得なかった。被告の弁論準備書面が提出された後、続報をお届けする。【了】
ヤフーが日本商工リサーチに損害賠償を請求される(http://www.sakurafinancialnews.com/news/4689/20140711_2)
フリーライター 井上 聡/いのうえ・さとし。1983年生まれ、福岡県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程在学中。専攻は美学・国文学。趣味は加茂川沿いをランニング。
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※この記事はSakura Financial Newsより提供を受けて配信しています。
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