予備校人気講師のある言葉

2014年7月10日 20:10

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■知識<人間力

 以前、テレビを見ていたら予備校の人気講師と高校中退の生徒とのガチンコ勝負の授業をしていました。

 最初は、全く授業を受ける気のない生徒に、その気にさせる為に、この人気講師は四苦八苦していましたが、最終は生徒と教師ではなく、人生の先輩として自分の苦労話、経験を説く事により、コミュニケーションがとれ、授業が成立したという番組です。

 私もコンサルティングをしている中で研修場面が度々ありますが、会社から指示されただけの受身的研修メンバーがいるとその気にさせるのに苦労する経験が良くあります。番組で、この講師の知識を教えるのではなく、人間力での対応はさすがと感心しました。

■人気講師が話した「重要なこと」


■1.人生は「考える」という思考は大切だが、二つの思考を身につける事が重要

1)問題解決の思考
 問題が発生した原因を追究し、その解決策を見つけ出す思考
2)創造思考
 現状から新しい事を創造し、実行していく思考

 管理者研修で管理者の役割で大切な事はPDCAサイクルをまわし、現状の問題解決をしていく事と新たに仮説を創造設定し、実践検証をしていく事の二つの事が大切という指導をしていますが全く同じ考え方です。

■2.歴史を紐解くと戦いに敗れたり、失敗する敗因は三つある

1)情報不足
 取り組む対象に対する情報が不足していて失敗した
2)慢心
 本人の慢心、驕りにより、事前の準備ができていなかった
3)思い込み
 取り組む対象に対して思い込みの為に正しい認識がなかった

 トラブル、失敗が発生した要因は多々あると思いますが、この三つの要素はわかり易く、活用できる考え方です。

著者プロフィール

中山 幹男

中山 幹男(なかやま・みきお) 株式会社A&Mコンサルト 代表取締役

大阪大学工学部機械学科卒業後、大手自動車メーカにおいて商品企画、設計・開発、品質管理、環境対策業務等に従事。その後大手コンサルティングファームの経営コンサルタントとして7年間勤務。
韓国の大手家電メーカを手始めに製造業を中心としたコンサルティングを実施する。1997年に「現場主義を貫き、行動的に活動して成果を出す経営コンサルティング」を目指し、A&Mコンサルトを設立し現在に至る。激変の環境変化の中で、企業の永続的な存続を前提に戦略構築、仕組改革、組織風土改革のトライアングル視点で企業の体質強化を図る。
会社URL  http://www.a-and-m.biz

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