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求職者「やりたい仕事ない」は「希望通りの仕事ない」の意か?
エン・ジャパン株式会社が、「[en]派遣のお仕事情報」のサイト利用者3,499名を対象に仕事に関するアンケートを行った。
求職中のユーザーを対象に、「仕事探しにおいて悩むのはどのようなときですか」と質問したところ、「やりたい仕事が見つからない」が40%。ついで、「応募しても連絡が来ない」が24%。「面談・登録後に仕事の紹介がない」が22%。「書類選考を通過できない」が22%。「仕事の見つけ方がわからない」が13%。「家族など周囲からのプレッシャー」が13%。「派遣会社の対応が悪い」が10%。「求人情報が多すぎる」が9%。「その他」が27%という結果になった。
1位以外は、求職の意思はあるものの採用までに至らないことに関する悩みばかり。では、1位の「やりたい仕事が見つからない」というのは、具体的にはどのような状況なのだろうか。
調査によれば、「求められるスキルが上がっている」「希望条件(勤務日数・時間・勤務地)が合わない」「子供がいると条件が限定される」「(自分以外に)子供を見てくれる人がいないが、融通の利く職場がなかなか見つからない」等となっており、「やりがい」や「自己実現」というよりは、自分のスキルや環境に相応の仕事が見つからない、といった現実的な理由に即しているようである。
またこういった悩みに関して、「仕事の悩みはだれに相談しますか」と質問したところ、1位が「友人」で54%。2位が「家族」で51%。「同僚」が15%、「派遣会社の担当者」が13%、「知人」が12%、「上司」が5%。「その他」が12%となっている。ほとんどの人が派遣会社の担当者などのスペシャリストではなく、身近な人に相談しているようだ。
本アンケートは、派遣の仕事情報サイトの利用者を対象として行われたため、回答者の多くが派遣の仕事を探しているものと思われる。現在、国会では派遣制度の見直しに伴う法改正の動きがある。「派遣事業者は許可制に一本化」、「すべての業務で同一労働者最長3年の期間制限を受ける」などが盛り込まれた労働者派遣法改正案が国会で審議中であり、早ければ2015年4月にも思考される見通し。派遣社員を取り巻く環境は今後も変化していくと見られる。(編集担当:堺不二子)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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