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スマホ利用の世代格差は50代から ほとんど電話とメールしか使わない
スマホ利用について、40代以下と50代以上の格差が浮き彫りとなった。50代以上はほとんど「電話」、「メール」しか使わないことがわかった。楽天リサーチ株式会社は、スマートフォン利用に関するインターネット調査を実施した。今回の調査は、2014年6月16日から17日の2日間、楽天リサーチに登録しているモニター(約230万人)の中から、iPhone、Androidなどのスマートフォンを保有している全国の20代~60代の男女1000人を対象に行った。
まず、スマートフォンの利用機能について聞いたところ「電話」、「メール」の機能はどの世代も多数が使っており「地図・ナビの利用」、「LINE等の無料コミュニケーションサービス」も年代別の差は比較的小さかった。一方「ゲーム」、「音楽」、「買い物」、「SNS」の機能においては、50代からユーザーが顕著に減っており、40代以下と50代以上の格差が浮き彫りとなった。なお、全体の利用機能のトップ3は「電話」、「メール」に次いで「カメラ」だった。
また、スマートフォンでよく利用・閲覧するサイトやアプリのジャンルについて聞いたところ、ほぼ全ての項目において、40代以下と50代以上の利用数に大きな差が見られた。特に「ブログ」、「つぶやき系」、「動画サイト」、「ショッピング」、「店舗情報」においては、40代と50代に15ポイント以上の差があった。スマートフォンでEC利用(商品購入)をしたことがあるかの質問に対し、40代以下では経験がない方が5割以下なのに対して、50代は62.0%、60代は71.0%が商品購入の経験がないと回答した。
一日のスマートフォンの利用時間(通話時間を除く)を聞いてみたところ、全体では「1時間以内(29.1%)」が最も多く、続いて「30分以内(21.4%)」、「2時間以内(20.4%)」という結果となった。また、性年代別に見たところ、若い年代ほど利用時間も長くなっている傾向が見られ、特に「女性20代」では「3時間以内(27.0%)」が他の年代に比べて著しく多かった。2時間以上の利用は、43.0%にものぼった。
次に、スマートフォンを利用するシーンについて聞いたところ、全体の最多は「電車・バス・車・飛行機などに乗車中(58.1%)」と移動中が多いことが判明した。続いて、「駅・バス停・空港で待機中(42.7%)」、「旅行・レジャー中(31.6%)」が続いた。性別で差が出た項目は、男性は女性と比較して「トイレ中(職場や外出先)(14.0%)」が9ポイント、「仕事中・学習中(32.8%)」が17.2ポイントの差で多く、女性は男性と比較して「料理中(19.0%)」が16.8ポイントの差で多い結果となった。
スマートフォンを利用している際に不便だと感じる点については、全体では「文字入力がしにくいから(53.3%)」、「電池消費が早い(50.8%)」、「画面が小さいから(48.1%)」という結果となった。また、年代別でみると、年代が上がるにつれ「文字が見にくい」、「画面が小さい」などの視覚的な問題により不便を感じているユーザーが多いことが確認できた。(編集担当:慶尾六郎)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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