岡山大と京セラメディカル、重症の肘関節破壊にも対応した新しい人工肘関節を開発

2014年6月28日 19:33

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岡山大学の西田圭一郎准教授らによる研究グループが京セラメディカルと共同で開発した、重症肘関節破壊にも対応した新しい人工肘関節(岡山大学の発表資料より)

岡山大学の西田圭一郎准教授らによる研究グループが京セラメディカルと共同で開発した、重症肘関節破壊にも対応した新しい人工肘関節(岡山大学の発表資料より)[写真拡大]

 岡山大学の西田圭一郎准教授らによる研究グループは、京セラメディカルと共同で、重症肘関節破壊にも対応した新しい人工肘関節を開発し、臨床で良好な結果を得ることに成功した。

 これまでに研究グループが開発してきた人工肘関節は、重度の関節破壊を起こした肘や人工関節の置換手術には対応しておらず、このようなケースでは米国製のものを使用してきた。

 今回の研究では、靭帯組織が破綻した関節でも再建が可能で、日本人の小さな骨に適しているなど、様々な改良を重ねて重症肘関節破壊にも対応できる人工肘関節を開発した。

 さらに、17肘に対して平均4年間の臨床をおおこなったところ、国際的な基準成績で術前58点であったものが術後には97点まで改善した。

 2014年4月からは既に量産体制に入っており、今後は全国規模での使用を見込んでいる。

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