YouTube、インディーズレーベルに対し「契約しなければ動画を削除する」と迫る

2014年6月18日 19:19

印刷

記事提供元:スラド

eggy 曰く、 YouTubeが新たに月額定額制のサブスクリプション型音楽サービス「YouTube Music Pass」を間もなく開始するが、この余波でライセンス契約に合意していないアーティストのコンテンツはYouTubeから削除されることになるという(ITmediaBBCSlashdot)。

 現在YouTubeは大手のレーベルなどと契約し、広告付きでミュージックビデオなどを配信している。いっぽう新しい音楽サービスは定額制で広告無しのビデオを視聴できるというものになるらしい。

 YouTubeはすでに大手レーベルや一部インディーズレーベルなど何百ものレーベルと契約を交わしているようだが、多くのインディーズレーベルがその契約内容に納得がいかずまだ契約に至っていないという。WarnerやUniversal、Sonyといった大手には旨味のある契約内容を提示した一方で、インディーズレーベルに対しては見劣りする契約内容を提示しているという話もあるようだ。その内容はSpotifyやDeezerなどほかの音楽ストリーミングサービスよりも利益が薄いもので、とても合意できるものではないという。

 そのため、AdeleやRadiohead、Arctic Monkey、Jack Whiteといった人気アーティストのビデオがYouTubeで見られなくなってしまうかもしれないとのこと。また、アコースティックライブやライブパフォーマンスなど、インディーズレーベルが独占的に管理する映像は削除されてしまうという話もある。Worldwide Independent NetworkのAlison Wenham代表はこれについて、「世界中の多くのインディーズレーベルが、YouTubeの敬意の欠如と理解のなさにがっかりしている」と述べている。

 スラッシュドットのコメントを読む | ITセクション | YouTube | 音楽

 関連ストーリー:
トルコの憲法裁判所、「YouTubeへの接続遮断は人権侵害」と判断 2014年06月09日
YouTube、ゲームプレイ動画に特化した動画配信サービス「Twitch」を買収へ 2014年05月19日
ソニーピクチャーズがオープンな映像を著作権を理由にブロックして騒動に 2014年04月07日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事