GM社の「書類では使ってはいけない言葉」

2014年5月23日 07:00

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記事提供元:スラド

eggy 曰く、 米General Motors(GM)社が社内向けに制定した、「欠陥や技術的問題に関する書類の作成方法を細かく規定するガイドライン」がslashdotで取り上げられている(元ネタのWall Street Journal)。

 GM社は先日イグニッションスイッチの欠陥による数百万台の大規模なリコールの実施に踏み切ったが、同社が同欠陥を把握してからリコールを行うまでに10年ほどがかかっていたことから、米連邦道路交通安全法に違反したとして法定限度額である3500万ドルの罰金が科せられることになった。この件に関する米運輸省道路交通安全局(NHTSA)の報告書にて、2008年にGM社が「欠陥や技術的問題に関する書類の作成方法を細かく規定する」ガイドラインを設定していたことが明らかになったという。ここでは「決して使用してはならない言葉やフレーズ」が69個挙げられていたそうだ

 このガイドラインでは「報告書やプレゼンに使用される書類では技術的な結果や事実、判断のみが含まれるべきであり、憶測や意見、曖昧な言葉、感情的な言葉は一切省かれるべき」とされ、「欠陥」「安全性」「危険」「悪い」「重大な」「問題」「深刻な」「失敗」といったネガティブな言葉だけでなく、「常に」「決して」という言葉、さらに「チャレンジャー」「タイタニック」といった言葉などがNGとされていたそうだ。

 また、使用が禁止されている言葉の代わりとなる表現方法も記載されていたそうで、たとえば、「問題(problem)」の代わりには「争点」などの言葉を、「良い」「悪い」といった言葉の代わりには「仕様を上回る」「下回る」といった言葉を使えと「指導」されていたという。

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