自然界には存在しない塩基対を持つDNAを組み込んだ細胞の作製に成功

2014年5月16日 04:08

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 DNAは「A」「T」「C」「G」の4種類の塩基の対で構成されていることが知られているが、米スクリプス研究所のチームが自然界には存在しなう「X」「Y」という塩基を組み込んだ遺伝子を含む細胞の作製に成功したそうだ(Nature掲載論文WIRED)。

 この遺伝子を組み込んだ細胞は成長速度は通常より少し遅くなったものの、それ以外の問題は見られなかったという。この技術を使うことで、将来自然界には存在しないような遺伝子を持つ蛋白質を生成できる可能性がある。また、今回作製された「人工塩基対」は外部から特定の化学物質が供給されないとDNAから排除されるとのこと。

 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | バイオテック

 関連ストーリー:
DNA折り紙で作った構造体を使い、ゴキブリ体内で論理演算を実行する研究 2014年04月11日
人類の遺伝子は農業によって変化した 2014年01月29日
インフルエンザウイルスの約10倍という巨大サイズのウイルスが発見される 2013年07月25日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事