デルタIVロケット、GPS衛星を載せ16日打ち上げ

2014年5月15日 21:00

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記事提供元:sorae.jp

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  米ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社は15日、GPS衛星の新造機であるGPS IIF-6を搭載したデルタIVロケットを打ち上げる。

  打ち上げ日時は米東部夏時間2014年5月15日(日本時間2014年5月16日9時8分)。打ち上げが可能な時間帯(ローンチ・ウィンドウ)は18分間が設定されている。

  GPS IIF-6ははカーナビなどでおなじみのGPS(グローバル・ポジショニング・システム)を構成する衛星で、GPS IIFはGPS衛星シリーズとしては第4世代に当たる。前世代機と比べ、搭載されている原子時計の正確さが上がりより正確な測位が可能となっており、順次入れ替えが進められている。

  今回打ち上げられるのはその6号機で、今回の打ち上げにより、軌道上にあるGPS衛星は全38機となる予定だ。

  衛星の製造はボーイング社によって行われ、運用は米空軍が担当する。打ち上げ時の質量は1,630kgで、 高度20,200km、赤道となす角度が55.0度の軌道を周回、設計寿命は15年が予定されている。

  今回の打ち上げに使われるデルタIVはミディアム+(4,2)と呼ばれる構成で、直径4mの衛星フェアリングと第2段を持ち、2基の固体ロケットモーターを装備している。デルタIVの打ち上げは今回で26機目。2004年にデルタIVヘビー構成の機体が、衛星を予定よりも低い軌道に投入してしまった以外は、安定した打ち上げを続けている。

  打ち上げの模様は、ULA社のWebサイトで見ることができる。

 ■Delta IV to Launch GPS IIF-6 - United Launch Alliance
http://www.ulalaunch.com/delta-iv-to-launch-gps-iif6.aspx

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