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プロジェクトのリソース不足がオープンソースソフトウェアの脆弱性を生む?
OpenSSLのHeartbleed脆弱性でオープンソースソフトウェアの脆弱性問題が注目を集めたが、成果が広く使われているオープンソースプロジェクトであっても人的・資金的なリソースが大幅に不足していることが原因の1つだとする意見もある(SSH Communications Securityのブログ記事、本家/.)。
OpenSSLプロジェクトではフルタイムの開発者は1名しかおらず、多数のボランティア開発者がパートタイムで参加しているという。実質的にはフルタイム2名分程度の労働力でコードを書き、テストや5万行に及ぶコードのレビューなどを行っていることになる。The OpenSSL Software FoundationのSteve Marquess氏は「忙しいボランティアがこのバグを見落としたことよりも、同じようなことがもっと頻繁に起こらないことの方が不思議だ」と話しているとのこと。
OpenSSHプロジェクトなど複数のプロジェクトを抱えるOpenBSDプロジェクトは資金不足に悩まされている。プロジェクトを率いるTheo de Raadt氏は、企業が率先してプロジェクトへの寄付を行い、次に企業ユーザー、最後が個人ユーザーとなるべきだ考えているが、実際には寄付の大半が個人からのものだという。OpenBSDプロジェクトは今年1月にも深刻な資金不足に陥ったが、安定した資金源が確保できなければプロジェクトが完全に停止してしまう可能性もあるとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | オープンソースセクション | オープンソース | セキュリティ
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