米国で「シェアリング」が流行している理由は所得減少にある?

2014年5月1日 07:00

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記事提供元:スラド

danceman 曰く、 カーシェアリングなどに代表される「シェアリング・エコノミー」が米国で広がっているという。米国では車だけでなく、たとえば自分の所有しているものを他者に貸したり、自分の家に見知らぬ人を有料で宿泊させる、といったことの仲介を行うサービスも登場している。このようにシェアリングが流行している理由は、デジタルツールの登場により双方向レーディングシステムや身元調査、諍いの起きにくい決済システム、契約前の貸し手及び借り手による互いの顔確認が可能となり、「人同士がお互いを信用できるようになった」からだという(WIRED記事)。

 いっぽう ではこの「インターネットの新時代がもたらした親密性」説についてを一理あるとしながらも、景気回復のもたつきが最大の理由であるとしている(slashdot)。

 不景気により給与の下がった労働者らが、給与の減った分を取り返すためにシェアリング・エコノミーに参加して、所有物や労働力を金銭に変えざるを得ない状況があったからだとしている。実際、フルタイムの仕事を失い、パートタイムの仕事を幾つか掛け持ちしながら何とかやりくりしている人が参加するケースが多く、フルタイムのドライバーとして勤めていたタクシー会社をやめてより儲かるLyftやUberに移るというようなケースは稀であるとのこと。つまり、大切な家や車を赤の他人に貸し出そうとすることの動力となっているのは、信用ではなくお金であるとしている。

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