豪クイーンズランド大のピッチドロップ実験、9滴目が落下する前に折れる

2014年4月26日 15:27

印刷

記事提供元:スラド

オーストラリア・クイーンズランド大学のピッチドロップ実験では間もなく9滴目が落下すると予測されていたが、24日にビーカーを交換しようとしたところ、途中で折れてしまったとのこと(UQ Newsの記事ねとらぼの記事)。

この実験は粘性の高い「ピッチ」のしずくを漏斗から滴下させるもので、しずくが落下するまでには10年前後を要する。クイーンズランド大学の実験は1927年から続く世界最長の実験として知られるが、これまで落下する瞬間の撮影には成功しておらず、昨年アイルランド・ダブリン大学トリニティカレッジの研究チームに先を越されている(/.J記事)。

クイーンズランド大学の研究チームでは、実験を今後80年継続するためにどうすればよいかという議論を数年間続けた末に、しずくを受けるビーカーを交換してスペースを作ることを決断したという。そのため、以前落下したピッチに9滴目が貼りついてしまう前に漏斗を持ち上げ、新しいビーカーに交換する計画を立てた。しかし、装置を覆うベルジャーを持ち上げたところ、木の台が揺れてしずくが折れてしまったのだそうだ。残念ながら9滴目は折れてしまったが、ビーカー交換後にベルジャーの内側を掃除することができ、曇りが取れて実験がよく見えるようになったとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | オーストラリア | 変なモノ | サイエンス

 関連ストーリー:
粘性の高いピッチのしずくが落ちる瞬間、ダブリン大学トリニティカレッジで撮影に成功 2013年07月21日
1927年から続く「世界最長」の実験 2013年05月01日
75年目の滴下実験 2002年08月13日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事