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貯水池に放尿されたことを理由に貯水池内の水を放水することは科学的では無いという批判
あるAnonymous Coward 曰く、 米ポートランドにて、上水道向けの貯水池に若者が放尿したと見られるためにそこに貯められていた水をすべて放水するという事件が起きた(CNN.co.jp、ロイター、ポートランド水道局の発表)。ポートランドでは同様の事件がたびたび起こっているそうで、スラッシュドットでも2011年にこの話題が取り上げられている。
これに対し、Ars Technicaが「放尿事件後の放水処理は、科学的理解の不足を表している」として批判記事を出している。水道局側は、「人間の尿を飲みたいか? 我々の顧客は水が汚染されずに届けられることを期待しているんだ」として放水を正当化しているが、貯水池に入れられた尿が0.5リットル、貯水池内の水が1億4300万リットルだとすると、水の中の尿の割合は約0.00000035%とごく僅かだ。さらに、放尿をした容疑をかけられた男性(この男性は容疑を否認)は「貯水池内には鳥の死体があったのを見たし、夏にはたくさんの動物の死骸がそこにあったのも見ている」と証言している。
つまり、貯水池の水はもともとそんなに綺麗なものでもないし、尿が入ったとしてもごく僅かだという主張だ。読者の皆様はこの「放尿と放水問題」についてどう思われるだろうか?
ちなみにこの貯水池は「処理済み」の水を貯めておくものだったそうだ。また、2015年までに貯水池には覆いが付けられるように変更されるという。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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