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ナノ素材「グラフェン」は家庭用ミキサーで作れる
記事提供元:スラド
あるAnonymous Coward 曰く、 炭素原子を水平に結合させたシート状の構造体「グラフェン」は非常に薄く、かつ熱や電気をよく通すため、トランジスタの素材にすればコンピューターの高速化・小型につながると期待されている。しかし、工業規模での製造が難しいとされてきた。アイルランドと英国の国際研究チームは、この問題を「家庭用ミキサー」を用いて解決することに成功したそうだ(AFPBBニュース)。
この手法は、グラファイト(黒鉛)の粉末を「剥離液体」を満たした容器に入れて高速で混ぜ合わせるというもの。これにより、厚さ約1ナノメートル、長さ100ナノメートルのグラフェンの極薄シートが液体中に漂う状態で生成されたという。
工業用の「せん断ミキサー」だけでなく、家庭用の調理用ミキサーでの再現にも成功しているという。実験で生成されたグラフェンは数グラムだが、規模を拡大すれば数トン規模での生産も可能という。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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