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東芝が北海道電力から石狩湾新港発電所向けコンバインドサイクル発電システムを受注
東芝<6502>は15日、北海道電力株式会社から石狩湾新港発電所の1号機LNG(液化天然ガス)火力発電設備向けに、米国のゼネラル・エレクトリック社(GE)の新型ガスタービン9HAと東芝製最新鋭蒸気タービン・発電機を組み合わせたガスタービンコンバインドサイクル発電システム(GTCC)を主契約者として受注したと発表した。
今回、東芝が受注したのは、世界最高のプラント熱効率62%(低位発熱量ベース:2014年4月15日時点。東芝・GE調べ)のGTCC。計画出力は569.4MWで、工事開始は2015年10月を予定。今回、東芝とGEがこれまで協力して進めてきた販売活動のなかで、システムの効率性に加え、機器の信頼性、技術力、サービス体制などが総合的に評価され、受注に至った。両社はこの発電システムの提供を通じ、将来的な電力の安定供給に向け、燃料の多様化によるバランスの取れた電源構成の構築に寄与するとしている。
東芝とGEは、1982年からGTCCに関して協力関係にあり、1996年5月にはサービス分野で合弁会社「東芝・ジーイータービンサービス株式会社」を設立した。そして、ガスタービン高温部品の国内でのメンテナンス体制を確立するなど、協力関係を構築してきた。11年10月からは、50Hzおよび60Hzの地域に向けて、世界最高レベルの高効率なシステムについて、グローバルでの販売協力体制を構築し、本格的な商業販売を進めてきた。
また、13年10月には、さらなる関係強化に向け、GTCCの共同企画やマーケティングをはじめ、機器の信頼性や品質向上、次世代のGTCCの開発に向けた戦略的提携関係を構築することで合意した。
両社はこの戦略的提携契約の締結後における初の案件となる今回の受注を契機に、今後も協力関係を維持・強化する方針だ。さらに高効率で、NOXやCO2の排出が少なく環境負荷の低いGTCCをグローバルに提案していくことで、火力発電事業の拡大を目指すとしている。(編集担当:慶尾六郎)
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