Nokia、13年前にWebタブレット端末を製造していた

2014年4月19日 12:15

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記事提供元:スラド

Nokiaは2001年にWebタブレット「Nokia M510」の製造を開始していたが、市場調査により需要がないとしてプロジェクトは中止。1,000台ほどが製造されたものの、発売されることはなかったとのこと(Digitodayの記事本家/.)。

M510はOSにEPOC(のちのSymbian)を採用し、Operaのほか電子メールやカレンダー、伝言板といったアプリを搭載。10インチのSVGAタッチスクリーンディスプレイはスタイラス操作だけでなく指によるタッチ操作にも対応し、利き腕にかかわらず使用できるようにホームキーやナビゲーションキー、スクロールホイールなどのコントロールは左右対称に配置されている。重量は1,876グラム、USB端子やPS/2端子、ヘッドフォン端子を搭載しており、バッテリー使用時間は4時間。インターネットには無線LANで接続するようだ。テーブル上に立てて使用できるように、スタンドも装備している。実際に製造された約1,000台の大半は破棄されたが、一部を開発チームが記念品として受け取っており、130台ほどが残っているとのことだ。プロジェクト中止後にメンバーの大半は退職しており、2005年のNokia 770 Internet TabletまでNokiaがタブレット端末を発売することはなかった。ただし、OSにLinuxベースのMaemoを採用したNokia 770の画面サイズは4.13インチで、後継OSとなるMeeGo搭載スマートフォンにつながっていくことになる。その後NokiaがWindows Phoneを採用したため、実際に発売されたMeeGo搭載スマートフォンはNokia N9のみとなった。 スラッシュドットのコメントを読む | モバイルセクション | モバイル | ハードウェア | ハンドヘルド | インターネット

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