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子宮頸がん「知っている」は99%も、検診行動は半数以下
子宮頸がんの受診率が諸外国と比べ低いことが明らかになった。調査は、20代から40代の女性1025名を対象として株式会社クリニカル・トライアルによって行われた。
子宮頸がんに関して、「名前を知っているか」と尋ねたところ99%の人が名前を「知っている」と答えた。一方、検診を受けたことがあるかと尋ねたところ、検診を受けたことが「ある」と答えたのは49.1%。全体の過半数を下回る結果となった。
検診に行かない理由を尋ねたところ、「検診費用が高いから」が47.1%、「どんな検診かわからないから」30.8%、「産婦人科に行くのが、ためらわれるから」が30.7%、「忙しくて行く時間がないから」が25.9%、「受けたほうが良いと、知らなかったから」が13.8%となった(複数回答)。
子宮頸がんは、子宮頚部と呼ばれる子宮の出口部分に発生するがん。ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の感染によって発症し、性行為感染症に分類される種類のがんである。子宮頸がんは定期的な検診とワクチンの接種によってほぼ100%予防できる。
しかし、子宮頸がん検診の受診率は2割台前半。特に20代女性の子宮頸がん検診の受診率は低く、わずか11%にとどまっている。一方、英米では受診率は7~8割。
遅れを取り戻すべく、厚生労働省は2004年3月、「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」を改正し、子宮頸がん検診を「検診対象年齢は20歳以上」「受診間隔は2年に1回」と定めた。また、がん検診推進事業の一環として、「子宮頸がん検診無料クーポン」を20歳・25歳・30歳・35歳・40歳の女性を対象として配布している。各自治体では、検診無料クーポンを配るなどして受診者増加に努めている。
取り組みのかいあってか、子宮頸がんという名称はかなりほとんどの女性にとって認知されているようである。しかし、今回の調査によれば実際の受診行動に直結しているとはいいがたい現状だ。
世界では約2分間に1人の割合で子宮頸がんで亡くなっているという。日本では、毎年約15,000人が子宮頸がんと診断されている。女性であればだれもがかかりうる病気である。積極的な検診行動を行いたいものである。(編集担当:堺不二子)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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