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決算発表と日米首脳会談を支援材料に久々に日本独自相場の展開へ=犬丸正寛の相場展望
来週(4月21日~25日)は、久々に、『日本独自の相場展開』となりそうだ。3月期決算の発表が本格化するからである。日米首脳会談も支援材料となりそうだ。
既に、ホギメディカル(3593)が早々と4月10日に決算を発表、2014年3月期に続いて2015年3月期も増益見通しで営業利益では6.2%増益、1株利益390.9円(2014年3月期358.1円)と好調である。来週には、信越化学、富士電機、三菱自動車などの大所が発表を予定しており、決算発表が本格化する。
2015年3月期が好調な銘柄は買われることになるものと見られるし、同時に、現在、1020円前後の高水準にある日経平均予想1株利益が伸長する見通しとなれば日経平均を押し上げ、全般相場も活気づくものとみられる。
とくに、18日(金)の東証1部売買代金が1兆1000億円と今年最低を記録し、相場でいう、『陰の極』状態となっているだけに、業績好調なら好材料として受付けやすい状況となっている。
外部環境としては、引き続きウクライナ情勢、中国経済の行方からは目が離せないものの、相場は徐々に織込みつつある。一方、23日からアメリカ・オバマ大統領が国賓として来日、日米の親密ぶりを内外にアピールできるしTPPもまとまる可能性があり相場にとってはプラスとして作用しそうだ。
NYダウも堅調である。去る、4月4日につけた最高値1万6631ドルに対し、あと170ドル余りのところまで戻している。新規住宅着工の堅調などアメリカ景気は引き続き強い展開となっており、NYダウの高値更新は十分期待される。
とくに、このNYダウ好調に対し、日経平均は年初来高値1万6164円(1月6日)に対し、約1650円も下にあり出遅れ感は強いことがある。
このまま、年初が高値となっては、『午尻下がり相場』が現実となってしまう。このためか、最近、総理は日銀総裁と会談するなど、マーケットに対し追加緩和の意識を含んだメッセージを送っている。このことは、2月後半以降、姿勢を強めている空売り筋を慎重にさせるものといえる。
週末には日経平均はほぼ30日線まで戻していることから、来週は30日線を抜いて当面の上値のフシである3月7日の1万5312円を目指す展開とみられる。久々に日本の投資家による日本投資家のための相場が期待されそうである。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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