ゲーマーの攻撃性はゲーム体験によるものであり、コンテンツが原因なのではない

2014年4月10日 15:25

印刷

記事提供元:スラド

eggy 曰く、 World of WarcraftやGrand Theft Autoに代表されるビデオゲームは、残虐的な映像や暴力的なストーリーでプレイヤーの攻撃性を増幅していると批判されている。だが、ゲームプレイ中のプレイヤーの精神状態に焦点をおいた新たな研究によれば、ゲームの攻略に失敗したり、ゲームをうまくコントロールできないといったゲーム中の体験が、プレイヤーの苛立ちや攻撃的な行動に関係しているとのこと(ロチェスター大学slashdot)。

 およそ600人の大学生が参加した実験の一つでは、学部生に25秒間冷水に手を浸けさせた後、ランダムに割り振られた難易度のテトリスをプレイさせた。プレイの後に、次の被験者グループが冷水に手を浸ける時間を設定させたところ、難易度の高いテトリスをプレイした人達は、簡単なレベルでプレイした人達に比べて、平均して10秒も長い時間を設定したとのこと。

 このような実験を通して、ゲームのストーリーや映像ではなく、ゲームコントロールにおける力量不足や、ゲームを攻略するにあたって感じた難易度の壁が、プレイヤーの苛立ちに繋がっていることが分かったとのこと。つまり、人はエゴが脅威に晒されるような体験をすると、他の人に対して攻撃的になるのだという。

 スラッシュドットのコメントを読む | ゲーム

 関連ストーリー:
暴力ゲーム規制法案を作成したLeland Yeeカルフォルニア州議員、非合法組織とのつながりが発覚して逮捕される 2014年03月28日
赤十字、戦争をテーマにしたゲームに対し現実と同様の「賞罰」を課すべきと主張 2013年10月11日
ゲームの「レーティング」は機能していない、「GTA V」が証明 2013年09月26日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事