関連記事
WineはChrome OS上では動かない
あるAnonymous Coward 曰く、 先日VMwareとGoogleが提携し、Chrome OS上でWindowsアプリケーションを実行させるための仮想デスクトップサービスを提供することが発表されたが、オープンソースのWindows API実装であるWineがChrome OS上で実行されるのはほぼ不可能であることがPhoronixで取り上げられている。
Ubuntuがベースであるため、一見Chrome OSでWineを動かすのは容易であるように思えるが、Chrome OSでネイティブコードを実行するための環境である「Google Native Client」は基本的にサンドボックス内のコードしか実行できない。そして、コード実行の前にそのコードおよびそのコードが参照しているライブラリを精査する。
Wineは実行後にWindows実行ファイルを読み込むため、サンドボックスをから離れれば実行できるかもしれないとお思いの方もいるかもしれない。たとえば、Linux上のFirefoxでSilverlightやFlash、Unityなどを実行する「pipelight」はNPAPIを用い、さらに別プロセスから通信することで任意のプログラムの実行を可能にしている。しかし、NPAPIのサポートを打ち切ったChromeではこれは使用できない。さらにWineはシステムコールを多用しているが、NaClではシステムコールは利用できない。
以上の理由により、余程のリソースを変更しない限り、WineをChrome OS上で動かすことは不可能となっている。
スラッシュドットのコメントを読む | ITセクション | オープンソース | Chrome | Wine
関連ストーリー:
GoogleとVMwareが提携、Chromebook向けにWindowsアプリやデスクトップ環境を提供 2014年02月24日
Google、Chrome上で動作するAmiga 500エミュレーターを公開 2013年12月14日
Google、オフィススイートをchromeのNative Client向けに移植中 2013年02月28日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク