米連邦地裁、Baiduによる検索結果からの政治的コンテンツ除外は表現の自由により保障される

2014年3月29日 11:33

印刷

記事提供元:スラド

Baiduが民主化運動などのコンテンツを検索結果から除外しているのは表現の自由に反するとして米国の活動家グループが訴えていた裁判で、ニューヨーク州南部地区連邦地裁は訴えを却下したそうだ(判決文ITworldの記事Reutersの記事本家/.)。

訴訟は2011年に8名の活動家が提起したもので、Baiduは中国での民主化運動など政治的コンテンツを検索結果から除外しており、中国からのアクセスだけではなく米国からのアクセスを制限していることが表現の自由を保障した米憲法に違反するとしていた。これに対して判事は、原告の表現の自由が保障されているのと同様に、Baiduが特定の政治的見解に従って検索結果を選別することは表現の自由として保障されていると結論付け、訴えを却下した。原告側は、表現の自由の名のもとに表現の自由を制限するというパラドックスに陥っているとして判決を批判し、上訴する構えを示しているとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | ITセクション | 検閲 | 法廷 | インターネット | IT | アメリカ合衆国

 関連ストーリー:
BingのWeb検索、中国語と英語では検索結果が大きく異なる? 2014年02月13日
中国、インターネットに関する検閲をより強化していく方針 2013年11月21日
Google、中国でのネット検閲警告機能を廃止 2013年01月10日
Google、中国で検閲対象の文字や単語を入力すると警告を表示する機能を追加 2012年06月03日
Google、インドのネット検閲に従順な姿勢をみせる 2012年02月10日
米Microsoft、中国の検索サイト「百度」と提携 2011年07月06日
中国政府の検閲、「広州市」が検索できない 2011年06月17日
Google、中国支部の閉鎖を正式決定? 2010年01月16日
Google、米国政府に検閲と闘うよう要請 2007年06月25日
中国から百度日本へのアクセスが遮断 2007年04月17日
中国産検索エンジン「百度」が日本語検索サービスを開始 2007年03月22日
検索サービス各社、海外での検閲対応で米政府に支援を要請 2007年02月01日
中国での検閲に関してビルゲイツがGoogleを擁護 2006年01月28日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事