ソユーズTMA-12M宇宙船に問題発生、ISSへの到着延期

2014年3月27日 08:30

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  ロシア連邦宇宙庁(ロスコスモス)は26日、同日打ち上げられたソユーズTMA-12M宇宙船に問題が発生し、同日中に予定していた国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングを2日延期すると発表した。

  ソユーズTMA-12Mは、ISSに滞在する3名の宇宙飛行士を乗せ、26日6時17分(日本時間、以下同)に、カザフスタン共和国にあるバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。その後無事に軌道に乗り、単独飛行を開始。約6時間後の12時4分にISSに到着する予定だった。

  しかし、ISSとランデブーするための行われる計4回の軌道修正のうち、3回目においてスラスターが何らかの理由で噴射できず、その結果、当日中のISSへの到着ができなくなった。現時点でドッキングは2日遅れの28日8時58分になる予定だ。

  問題の原因は明らかになっていない。また宇宙船の状態は基本的には正常で、ドッキングも可能で、搭乗している宇宙飛行士の健康などに影響はないとのことだ。

  非公式の情報であるが、ロシアの宇宙開発に関するフォーラムサイト「ノーボスチ・コスモナーフティキ」に、関係者と思われる匿名の書き込みが寄せられている。それによれば、ロケットが打ち上げ時、何らかの理由でソユーズTMA-12Mを計画より高い軌道に乗せてしまい、その後の軌道修正が計画よりも少なくて済むことなったという。それ自体は良くも悪くもないことだが、その際に通常使うスラスターでは推力が大きすぎることから、低推力の姿勢制御用のスラスターで代用しようとしたところ、その切り替えの際に問題が発生したという。ただスラスターそのものが壊れたというわけではなく、切り替えの命令を出す段階、つまりソフトウェアが原因であると推察されているようだ。

 ■Выведение ТПК «Союз ТМА-12М» осуществляется по штатной двухсуточной схеме
http://www.federalspace.ru/20393/

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