パナソニック、新興国の無電化地域向け太陽光電源パッケージを開発 設置・移設が容易

2014年3月25日 21:11

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パナソニック エコソリューションズの太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」の外観イメージ(同社発表資料より)

パナソニック エコソリューションズの太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」の外観イメージ(同社発表資料より)[写真拡大]

 パナソニック エコソリューションズは25日、新興諸国などに多く見られる無電化地域向けの太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」を開発したと発表した。電気工事業者でも簡単・スピーディに設置できるほか、移設や増設も容易にできるという。

 「パワーサプライコンテナ」は、高効率の太陽電池モジュール「HIT240」を12枚搭載し、約3kWの発電を行なうことができる。さらに、24台の蓄電池(17.2kWh)を搭載し、蓄電池からの電力供給も可能。

 同社によると、このパワーサプライコンテナを電源とするプロジェクトが、在インドネシア日本国大使館のODAを活用した官民連携案件に採用され、24日にインドネシアのジャカルタで署名式が行われた。同プロジェクトでは、離島地域の教育環境改善を目的に、電源システムをカリムンジャワ国立第一小学校へ納入する。

 授業のある時間帯は、学校や教室の電気設備の電力に供給するほか、授業の無い時間帯に発生する余剰電力は近隣のコミュニティへの供給も行い、地域の電力の安定化にも貢献するという。

 同社は、「パワーサプライコンテナ」を今後もアジア諸国、新興国の無電化地域や停電多発地域等の電力インフラ課題を解決するソリューションとして展開していくという。

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