ビジネスパーソンの9割以上が、職場に不満「ある」

2014年3月23日 22:17

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記事提供元:エコノミックニュース

 9割以上のビジネスパーソンが、職場に対して何らかの不満を持っており、その不満の半数近くが人間関係に根ざしていることが15日までに明らかになった。

 調査は日本法規情報法律問題意識調査レポートによるもの。有効回答数は538名(うち男性234人、 女性305人)。調査期間は、2014年3月8日~同3月13日。

 「今の職場に不満はあるか」の問いに対して、「職場に不満がある」と答えた人が91%。一方「不満はない」9%という結果に。全体の9割以上の人が職場への不満を抱えていることがわかった。

 不満の具体内容は、「賃金・給与が安い」27%、「職場の上司が気に入らない」22%、「職場の同僚が気に入らない」14%、「残業が多すぎる」9%、「仕事内容が自分に合わない」8%、「正当な賃金が支払われない」7%、「職場いじめがある」7%、「職場の部下が気に入らない」6%となった。賃金や職場環境もさることながら、人間関係もまた大きなストレスの元になっていることが伺える結果となった。

 実際には、職場の人間関係においてどのようなときに不満を感じやすいのだろうか。

 上司に対しては、「人間的に尊敬できない」44%、「ミスを人のせいにするなど責任転嫁する」21%、「上司が仕事を押し付ける」14%、「上司がパワハラをする」14%、「仕事が出来ない」5%、「上司がセクハラをする」3%となっている。

 同僚に対しては、「人間的に尊敬できない」36%、「仕事が出来ない」23%、「ミスを人のせいにするなど責任転嫁する」20%、「同僚が仕事を押し付ける」13%、「同僚がパワハラをする」6%、「同僚がセクハラをする」「自分より先に出世した」1%となっており、概ね上司に対する不満と似通った結果となった。

 一方、部下に対しては、「言い訳をする」22%。「注意しても素直に聞かない」19%、「仕事の覚えが悪い」「ミスを認めない」17%、「人間的に気に入らない」15%、「仕事が全く出来ない」10%となっており、部下に関しては、人間性や人格よりも、仕事における能力の高さや意識レベルに対しての不満を持ちやすいことがわかった。

 誰しも人間関係の円滑な職場で働きたいと考えている。にも関わらず、実態は9割もの人が何らかの不満を抱いているという結果になった。不満ゼロは難しいであろうが、日頃から多少なりとも人間関係を円滑にすべく心がけたいものである。(編集担当:堺不二子)

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