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2013年税関の知的財産侵害物品の差止過去最高
財務省の発表では、13年の知的財産侵害物品の輸入の差止件数が過去最高になった。13年の差止件数は28,135件と前年より5.7%増えている。差止点数は628,187点で前年より43.8%の減少だが、前年に大口の事案があったという理由による。
1日平均で77件、1,700点以上に及ぶ知的財産侵害物品の差止をしていることになり、差止価格は推計約130億円になる。
輸入差止件数は、例年のように偽ブランド品など商標権侵害物品が27,975件で全体の98.4%を占め(前年比6.4%増)次いでキャラクターグッズなどの著作権侵害物品が383件で1.3%である(18.9%増)。差止点数の場合も同じく、商標権侵害物品が599,142点で95.4%(40.8%減)と多く、著作権侵害物品が17,768点で2.8%(78.1%減)になった。
品目に関しては、バッグ類が13,693件で44.5%(1.1%減)を占め、次いで衣類4,798件の15.6%(1.9%減)、靴類3,218件が10.4%(6.3%増)となる。差止点数は、近年急に増加したスマートフォンのケースなど携帯電話および付属品89,701点、14.3%(42.6%増)、次いでバッグ類の85,235点、13.6%(1.9%増)である。昨年と比較して、携帯電話および、その付属品やエクササイズDVD、文具類などが増加した。
仕出国、地域(原産国ではない)の実績だが、中国が25,844件と91.9%を占め、次いで香港が1,053件の3.7%、シンガポールが346件の1.2%と殆どが中国である。差止点数の実績は、中国が507,997点の80.9%、香港72,430点の11.5%、韓国24,030点で3.8%とこちらも中国が圧倒的である。
正規品であった場合の仕出国別輸入差止価額の推計値は、中国が約101億円で77.7%を占め、香港が約18億円で13.8%という結果になった。関税法によれば、知的財産侵害物品を輸出又は輸入した者については、「10年以下の懲役若しくは1,000万円以下の罰金」に科されることがあり、13年の処分の件数は告発処分が16件、通告処分が43件であった。(編集担当:高井ゆう子)
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