SCE、PS4向けのヘッドマウントディスプレイ「Project Morpheus」を開発

　ソニー・コンピュータエンタテインメント（SCE）は19日、「プレイステーション 4」（PS4）用のバーチャルリアリティシステム「Project Morpheus（モーフィアス）」を開発していると発表した。専用のヘッドマウントユニットを頭部に装着すると、プレイヤーの頭部の動きに合わせて映像が360度全方向にリアルタイムに変化するという。

　同社によると、Morpheusは左右の目それぞれに960×RGB×1080の映像を表示できるヘッドマウントユニットを装着して利用する。ゲームを開始するとヘッドセットユニットに内蔵された加速度センサーとジャイロセンサーに加えて、PlayStation Cameraがプレイヤーの頭部の動きや位置を正確に検知し、コントローラーで操作することなく映像が360度全方向にリアルタイムに変化する。これによって、プレイヤーはゲームの仮想世界の中に入りこんでいるような体験ができるという。

　また、PlayStation Move（PS Move）モーションコントローラを使用するゲームでは、映像内にプレイヤーの手と剣などの武器を再現し、それらを自在に動かしながら闘うなどのアクションが実現できるという。

　音響面ではSCE独自の3Dオーディオ技術を採用した。前後左右からの音に加えて、上空を旋回するヘリコプターの飛行音や階段をのぼってくる足音など、上下からの音も、プレイヤーの頭部の向きに対応してリアルタイムに変化する。360度に広がる世界の中に立体的な音響効果も加わって、高い臨場感を味わえるという。

　同社は、米国サンフランシスコで3月19日から3日21日に開催されるGames Developers Conference 2014のSCEアメリカのブースで、 Morpheusを参考展示する。

　今後は、商品化に向けてさらに開発を進めていくという。