陸域観測技術衛星2号「だいち2号」、5月24日に打ち上げ

2014年3月15日 22:00

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記事提供元:sorae.jp

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  三菱重工と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」を搭載したH-IIAロケット24号機の打ち上げを、5月24日に行うと発表した。

  打ち上げ時刻はお昼の12時5分から12時20分の間に設定され、また予備期間として5月25日から、6月30日までが設定された。

  「だいち2号」は災害時の観測や地図の作成、海洋や森林の観測などを目的とした衛星で、レーダーの技術を使い、昼夜や天候の影響を受けることなく観測することができる。名前からも分かるように、2006年に打ち上げられ、2011年に運用を終えた「だいち」の後継機で、より高性能なレーダー「PALSAR-2」を搭載し、「だいち」よりも広い範囲を詳細に、そして高い頻度で観測することができる。

  打ち上げ時の質量は約2t、最低5年間、長ければ7年間に渡って運用される予定だ。

  現在、衛星はすでに種子島宇宙センターに運び込まれており、打ち上げに組み立てと検査が続けられている。

  また今回も、ロケットの余剰能力を活かし、4機の小型副衛星が搭載されるほか、現在開発が進められているH-IIAロケットの高度化に向けた、技術データの取得も行われる。

  「だいち2号」はもともと、平成25年度に打ち上げられる予定だったが、何らかの理由により26年度へ遅れることになった。その理由については明らかにされていない。

 ■JAXA | H-IIAロケット24号機の打上げについて
http://www.jaxa.jp/press/2014/03/20140314_h2af24_j.html

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