関連記事
結婚披露宴の「ブーケトス」は時代遅れ?晩婚化で実施率4割切る
少し前まで、結婚披露宴ではよく見かけた「ブーケトス」。花嫁が後ろ向きになって、挙式で使用したブーケを投げ、見事キャッチした女性が「次の花嫁になれる」というあの演出だが、最近ではそれほど人気がないようだ。
リクルートブライダル総研の「結婚トレンド調査2013」によると、挙式でブーケトス、ブーケプルズを実施したカップルは10年に42.6%、12年には43.8%だったが、13年には39.4%と微減(11年はデータなし)。ブーケトス実施率は4割を切っている。
近年ブーケトスの人気が今ひとつなのは、晩婚化が進んでいることも関係しているだろう。新婦の年齢別でみると、24歳以下では6割弱が実施しているが、25~29歳で5割を切り、30歳以上になると2割まで減る。新婦が30歳以上の場合、招待する友人の中に独身女性が減り、やりづらくなる面もあるだろう。今後も晩婚化は進むことが予想されるので、ブーケトスはマイナーになっていく可能性が高い。
最近では招待客の人数を絞る代わりに料理のグレードを上げるなど「おもてなし」を重視する新郎新婦も増えている。こうした少人数のアットホームな結婚式には、ブーケトスがそぐわなくなってきているのだ。
結婚式に関する大手口コミサイト「みんなのウェディング」を見ると、「これまで出席した披露宴で『独身女性の方、前に出て下さい!』と言われるたびに、あまり良い思いをしなかったので、ブーケトスをやりたくない(29歳女性)」とか、「ブーケトスに憧れていたが、招待客に未婚女性が少ない。代わりになる演出はないでしょうか(28歳女性)」といった書き込みが見られる。独身女性をわざわざ前に集合させることに申し訳なさを覚える新婦も多い。
それでもブーケトスをしたい場合は「幸せのおすそ分け」として、既婚女性や子供も含めた多くの参列者に集まってもらうなどの工夫をするカップルもいるようだ。結婚や結婚式に関する価値観が多様化する中、披露宴の演出も変わりつつあるのだろう。(編集担当:北条かや)
■関連記事
・独身者の所得 異性交際に大きな影響
・「母がしんどい」「毒母」…「母―娘の確執」ブームの背景にあるもの
・働く20~30代女性、6割が「自分に自信ない」 外見への評価、特に低く
・育休給付金増額はイクメンを増やせるかもしれないが、マタハラには逆効果?
・「生まれ変わったら別の人と結婚したい」妻、夫の2倍 「いい夫婦の日」調査
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク