三井化学、独社と協業で太陽光発電の診断・コンサルティング事業

2014年3月6日 17:19

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太陽光発電における三井化学の強みを示す図(同社の発表資料より)

太陽光発電における三井化学の強みを示す図(同社の発表資料より)[写真拡大]

 三井化学は6日、ドイツのフォトヴォルタイク・インスティテュート・ベルリン(Photovoltaik-Institut Berlin)と、太陽光発電に関する診断・コンサルティング事業を開始することで合意したと発表した。

 同社によると、今回のコンサルティング事業では、太陽光パネル診断(選定時、設置前の品質・信頼性評価)、太陽光発電所診断(運用時の発電性能評価、不良パネルの検出、発電所転売時の資産価値評価)、コンサルティング(発電所の計画・検収における支援、第三者評価レポートの発行)を手掛ける。

 フォトヴォルタイクとは、三井化学が独占的にライセンスを受ける契約の締結に向けて協議中という。また、国内の銀行や発電事業計画者、研究機関等と契約締結を進めているという。

 三井化学グループは、太陽電池用封止シートなど重要部材の製造、太陽光発電部材やパネルの分析・解析・試験サービス、メガソーラーの建設・運用などの経験と実績を同事業に活かす。

 同社によると、太陽光発電先進の欧州では、多くの発電所でパネルの発電不良等のトラブルが発生し始めており、設置前のパネルの品質評価、運用時の不具合早期発見への需要が高まっている。固定価格買取制度の開始により太陽光発電事業への参入が増加している日本国内にでも、今後同様の事態が発生すると予測されている。

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