シグナス補給船運用1号機、国際宇宙ステーションから出帆

2014年2月20日 18:00

印刷

記事提供元:sorae.jp

image credit: NASA

image credit: NASA[写真拡大]

 国際宇宙ステーション(ISS)に停泊していた、オービタル・サイエンシズ社の無人補給船シグナスの運用1号機(Orb-1)が18日、ISSを出帆した。船内にはISSで出たゴミが積まれており、19日の夜に大気圏に再突入し、そのゴミと共に燃え尽き、ミッションを終えた。

  シグナスOrb-1は米国東部標準時1月9日13時7分(日本時間1月10日3時7分)、米バージニア州にある中部大西洋地域宇宙港(MARS)から、アンタレスロケットによって打ち上げられた。その後シグナスOrb-1は数回に渡るスラスター噴射を行い、徐々にISSに接近。12月12日にISSに到着し、ハーモニー・モジュールへと結合された。

  シグナスOrb-1には食料品や、ISSで使用する機器、またISSから放出するための超小型衛星など、約1,465kgが搭載されており、これらは結合後に宇宙飛行士の手によって、ISS内へと運び込まれた。またその一方でISSで出たゴミが約1,300kg積み込まれた。

  そして2月18日20時42分(日本時間)にISSから離脱、単独飛行をはじめた。翌19日22時11分に逆噴射を行い軌道離脱を開始し、20日3時20分に南太平洋の上空で大気圏に再突入し、船内のゴミと共に燃え尽き、ミッションを終えた。

  次のISSへ向けたミッションは、3月16日に打ち上げが予定されている、スペースX社の補給船ドラゴンとなる。またシグナスも運用2号機(Orb-2)の打ち上げが5月1日に予定されている。

 写真=NASA

 ■U.S. Cargo Spacecraft Wraps Up Its First Station Resupply Mission | NASA
http://www.nasa.gov/content/us-cargo-spacecraft-wraps-up-its-first-station-resupply-mission/index.html#.UwRCA4XTcWl

 【関連記事】
シグナスOrb-1補給船、国際宇宙ステーションに到着
アンタレスロケット、シグナス補給船運用1号機を打ち上げ
アンタレスロケット打ち上げ延期 太陽活動の活発化が原因
シグナス補給船、国際宇宙ステーションと結合
アンタレス、18日に打ち上げ シグナス補給船をISSへ

関連記事