水産総合研究センターがウナギの新しい養殖技術を開発

2014年2月14日 14:36

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 ウナギは完全養殖が難しく、現在の「養殖ウナギ」はウナギの子供であるシラスウナギを漁獲して育てているということはよく知られているが、水産総合研究センターがこのシラスウナギを育てる新たな手法を開発したとのこと(水産総合研究センターのプレスリリース)。

 水産総合研究センターでは、過去に卵から育てたウナギの仔魚(幼生)をシラスウナギに変態させることに成功していた。しかし、過去の研究では5~20Lの水槽1つあたり数十尾までしか成長させることができず、また細菌の影響で同一の水槽を継続的に使用できないという問題があったという。今回の手法では、1000Lの水槽2個を接続し、水の入れ替え方法を工夫することで大量のウナギの仔魚を育てたという。

 とはいえ、約2万8千尾のウナギふ化仔魚のうち、1月26日時点でシラスウナギに変態したのは17尾というレベルで、まだまだ大量養殖へのハードルは高そうだ。

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